Interview
with participating local government chiefs

参画自治体首長インタビュー

茨城県行方市
鈴木 周也市長

茨城県行方市 鈴木 周也 市長

MEYER PLOFILE

自治体茨城県行方市
氏名鈴木 周也(SYUYA SUZUKI)
生年月日1971年9月14日
出身地茨城県行方市
本事業開始日2020年4月
楽器寄附ふるさと納税に参画した理由を教えてください
行方市では市内3校全ての中学校に吹奏楽部があり、コンクールやコンテストに出場するなど、精力的に活動しています。しかし、限られた予算の中で新たな楽器を確保するのが難しく、生徒はみんな古くなった楽器を修理しながら使い続けています。
そのような中でこの制度を知り、全ての中学校に内容を説明したところ、「非常にありがたい」と好意的な意見があり、すぐに導入を決めました。
実際に楽器寄附ふるさと納税を取り組んでみた感想を教えてください
受付開始当初から非常に大きな反響をいただきました。税額控除はいらないからと、わざわざメンテナンスまでして、市役所までお持ちいただいた方もいるほどです。
最初にいただいた楽器はトランペットでした。新品のように輝いていたのを覚えています。市だけでなく、現場の教職員や吹奏楽部の保護者にとっても非常にありがたい制度で、うれしく思っています。
贈呈式は新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、なかなか開催できませんでした。その間、市内全ての中学校に寄附が寄せられたこともあり、新型コロナウイルス感染症拡大防止に細心の注意を払ったうえで、3校合同で開催しました
「大切にされてきたと分かる楽器をいただけた」と生徒も喜んでいました。式の最後に、寄附をしていただいた楽器も使って演奏してくれました。その素晴らしい演奏をする姿を見て、会場から大きな拍手が沸いた時は、取り組んで良かったなと思いました。
楽器寄附ふるさと納税の特徴はどんなところにあると思いますか?
行方市にも通常のふるさと納税により、多くの寄附をいただいております。数ある自治体の中から行方市を応援していただけることは、本当にありがたく思っています。
楽器寄附ふるさと納税は、楽器と共に温かい応援メッセージをいただいています。そのメッセージも楽器と合わせて中学校に届けているのですが、寄附された楽器を使っていく生徒には、楽器だけでなく、寄附者の「思い」も伝わることで、「ありがとう」という感謝の気持ちと、自分たちがたくさんの方に支えられているという「学びの機会」にもなっていると思います。
楽器寄附ふるさと納税に今後期待したいことはありますか?
まだ参画自治体は少ない状況ですが、多くの自治体に共感を得られ、全国的に広まっていけば、多くの楽器不足に悩む方々の支援につながると思います。
贈呈式の時に寄附者にも参加してほしかったのですが、コロナ禍によりかないませんでした。何とかご覧いただけないかと思い、式の様子をユーチューブ配信してご覧いただいたところです。
いただいた楽器は生徒が大切に使っています。手放した楽器を使って実際に演奏している姿を見に来ていただけるような機会がつくれればと思っています。寄附者と生徒でセッションなんかできたらいいですね。
本事業は寄附者様を関係人口に繋げる目的もありますが、いかがお考えですか?
行方市は、すぐに読める方が少なく、あまり知られていません。関係人口を増やすためには、まず、行方市を知っていただくことが必要です。
この制度に参画して、楽器を寄附していただくことで、行方市を知る「きっかけ」ができました。自分が使っていた思い出のたくさん詰まった大切な楽器が、今は行方市の子供たちによってよみがえっていると思っていただければ、このきっかけが「つながり」になっていけると思います。
寄附者と学校、子供たちはつながりました。それが、寄附者と行方市とのつながりに発展していければいいなと思います。
行方市では関係人口創出を目的とした他の事業展開はありますか?
令和元年4月から「ふるさと住民票」という制度を運用しています。ふるさと住民として登録された方には、ふるさと住民カードを発行させていただいています。
カードを提示すると市内の公共施設が市民料金で利用できるほか、地場産品が当たるプレゼントキャンペーンなどを実施することで、行方市をさらに知っていただくための事業に取り組んでいます。登録された方からは、少しずつですがふるさと納税による寄附をいただいたり、行方市に転入された方もおります。
今後も行方市の魅力を効果的に伝えながら、行方市を応援してくれる人を増やし、市民とつながることで、地域経済の活性化につなげていきたいと思います。

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楽器寄附ふるさと納税実行委員会
運営事務局:0120-106-803

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