Interview
with participating local government chiefs

参画自治体首長インタビュー

京都府精華町
杉浦 正省町長

京都府精華町 杉浦 正省 町長

MEYER PLOFILE

自治体京都府精華町
氏名杉浦 正省(MASAMI SUGIURA)
生年月日1948年1月1日
出身地京都府精華町
本事業開始日2021年5月
楽器寄附ふるさと納税に参画した理由を教えてください

精華町では、中学校3校で吹奏楽部、小学校1校でアンサンブルクラブの活動を行っており、令和元年度にはすべての吹奏楽部とクラブが府のコンクールで金賞を受賞し、関西大会や全国大会へ出場をするほど吹奏楽が盛んです。 子どもたちが吹奏楽を通じて町民の皆さまに元気を与えてくれています。
町としても、開校当時の楽器を何とか修理を重ねて使っている現状や、音楽活動の活発化により参加する子どもたちが増えて、新たに楽器を必要としている現状があります。頑張っている子どもたちを応援したいという思いがあり、令和元年度には楽器購入の予算を別途、設けたのですが、限られた予算の中で高価な楽器を買い揃えることは難しく、子どもたちには不便をかけていました。
そのような中で、「楽器寄附ふるさと納税」の制度を知り、子どもたちに楽器を届けるだけではなく、寄附者の方が大切にされてきた想いも一緒に次の世代に引き継がれることで、子どもたちの情操教育にもつながるのではないかと考え、参画することを決めました。

楽器の寄附を受けた時の感想や贈呈式の感想を教えてください

まず始めに驚いたのは、楽器寄附ふるさと納税を開始した令和3年5月から、たった2ヶ月余りで楽器の寄附を2件も頂いたことです。
また、寄附いただいた楽器がとても綺麗で想いが込められた楽器だったので感動しました。
寄附者の方がしっかり手入れしながら、大切に使われていた楽器を頂いているのだと改めて感じました。
精華町から遠く離れた土地に住んでいらっしゃる方から、精華町の子どもたちを応援したいという気持ちで寄附いただいたことに感謝しか ありません。
実は、5月に取り組みを開始するにあたって、町広報誌にも掲載したところ、楽器寄附ふるさと納税の制度を利用した寄附だけではなく、制度を利用せずに直接楽器を寄附してくださる町民の方もいらっしゃって、大変ありがたく思っております。
寄付いただいた楽器の贈呈式で、子どもたちが嬉しそうに楽器を持つ姿をみて、心から取り組んで良かったと思いました。

通常のふるさと納税制度と本事業の大きな違いは何だとお考えですか?

通常のふるさと納税は、「現金」であることに対し、楽器寄附ふるさと納税は「楽器」であること以外は、基本的には大きな違いはないと考えております。
しかし、通常のふるさと納税の現状は、いかに魅力的な返礼品を用意 して寄附を集めるかという競争のような一面もあり、制度の本来の主旨に立ち返る必要があると感じています。
その観点から、楽器寄附ふるさと納税は、自身が大切に愛用していた楽器を次の世代に引き継いでほしい、という寄附者の方の明確な目的や思いがあり、その寄附者の方の思いが寄附を受ける側である、学校や子どもたちにも、目に見えて伝わりやすいところが大きな違いだと考えております。

本事業は寄附者様を関係人口に繋げる目的もありますが、どのようにお考えですか?

今回の寄附をきっかけに精華町という町を認知いただけたことは良い機会ですので、せっかくできた寄附者の方とのつながりを一過性で終わらせず、人と人とのつながりを今後も継続させていけるような取り組みができたら良いですね。
今のコロナ禍では難しいですが、今後、寄附楽器を用いた生演奏会など、寄附者の方と子どもたちが直接交流できる機会を設けられたらと思います。

精華町では関係人口創出を目的とした他の事業展開はありますか?

「Youtuber」としても活躍する「京町セイカ」という広報キャラクターを活かして、町のプロモーション活動を展開しています。このキャラクターには、3Dモデルデータや音声合成読み上げなどのソフトも提供されており、SNSやYouTubeなどによる発信や各種イベントの開催、参加を通じて関係人口の創出にも活躍してくれています。

精華町の魅力について教えてください

精華町は、「関西文化学術研究都市」に選定されています。(愛称:けいはんな学研都市 大阪府、京都府、奈良県にまたがる京阪奈丘陵に位置する広域都市であり、創造的な学術・研究の振興を行い、新産業・新文化などの拠点・中心となることを目的として建設されています。)
その一都市として、民間企業と協力しながら「自立した町」を目指しております。また、人口の半分以上が移り住んでいただいた新しい住民の方ですので、昔から住んでいただいている方も含めて全ての住民が住みやすい、より良い町づくりを目指しております。

楽器寄附ふるさと納税に今後期待したいことはありますか?

今後も全国の自治体に参画していただくことで、同じく楽器不足で悩んでいる自治体・学校・子どもたちにも楽器寄附ふるさと納税の制度が広まれば素晴らしいことだと思います。寄附者の方が、ご自身の為ではなく、純粋に子どもたちの為に寄附してくれる気持ちがもっと広まってほしいです。
また、参画している自治体同士、学校同士が交流する機会などがあれば、面白いのではないかと思います。

自治体の方からのご質問等につきましては、お電話または下記フォームよりお問い合せください。
楽器寄附ふるさと納税実行委員会
運営事務局:0120-106-803

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